ゆとり日記

心にゆとりを持って生きたいプログラマーの雑記です。気が向いたら書きます。

リモートワークでの信頼関係に思いを馳せる

今の会社に入社したのが昨年の8月。物理出社した日は片手で数える程度で、ほぼ100%リモートワークで働いてきました。その過程でリモートワークについて自分なりに考えたものを言語化しておきます。

感情は信頼を揺さぶる

ここ数ヶ月の自分の思考を整理してみて思ったのは、「よく知らない相手は信頼できない」という結論でした。

リモートワークは必要な時に必要な事のみを話す働き方になりがちです。一緒に働いている同僚の好きな食べ物も知らないし、趣味が何なのかも知らない。そんな状態が続きます。仕事が上手くいっている時は問題ないかもしれませんが、互いの意見がぶつかった時はそうもいかず、僕は相手の意見を自分への攻撃と感じた経験が何度かあります。「よく知っている人なら、あそこまでネガティブな受け取り方はしなかったかも」と今でも思い返す機会があります。

そもそも、人間は感情に左右される社会的な生き物です。「酒や音楽の趣味が合う」「学生の頃に同じスポーツをしていた」程度の情報でも他者に親近感を感じ、興味を持つ人が大多数でしょう。そうした興味が相手に対する理解に繋がり、日常のコミュニケーションにも大きく作用します。

テキストベースに移行したコミュニケーション

リモートワークではチャットやドキュメントを介した文章上のコミュニケーションが主流となりました。IT企業に限らず、日常的なやり取りはチャットで実施されるのも珍しくはなくなりました。

ですが、テキストを表示している画面から感情は読み取れません。同じ空間にいないので、表情や雰囲気といった情報はありません。どう感じるかの判断はメッセージを受けとった人次第であり、ここの判断にも当人の感情が関わってきます。

「あなたの意見は〜の理由でよくないと思いました」というような言い回しも、受け取り方は相手次第です。僕の場合、信頼関係が既にある人からであれば謙虚な気持ちで耳を傾けようと思いますし、よく知らない人からであれば喧嘩を売られた気持ちになる可能性もあります。

自分の意見を論理的に言語化するのはもちろん大事ですが、意見を戦わせる機会がある人と友好的な関係を築くのも等しく大事なことです。

相手を知る努力

僕が普段意識していることが2つあり、1つめは「自分に関する話を積極的に話す」です。

現在所属しているコネヒト株式会社ではチャットツールにSlackを使用しており、分報チャンネルを使っているメンバーも一定数います。僕は自分の分報をTwitter感覚で使用しており、あらゆる内容をカジュアルに発言しています。

  • 12月になったからグラコロを食べたい。
  • 昼にラーメンを食べ過ぎて、今になって眠い。
  • ライブ・コンサートの抽選に当たった(もしくは落選した)。

このように仕事に直接関係の無い日常的な話をすることで、相手から「よく知らない人」と思われないようにしています。(※補足ですが、仕事に関係ある話はチームメンバーが集まっているチャンネルでするように意識しています)

分報のつぶやきをきっかけに他部署の人とコミュニケーションする機会が実際に生まれてもいます。

2つめは「自分がいるチーム以外にアンテナを張る」です。

会社でSlackを使っていると先程説明しましたが、社内には部署・チーム単位で様々なチャンネルが存在します。自分のチームに関係するチャンネルさえ見ておけば仕事に支障はほぼ出ませんが、僕は他チームのチャンネルも(無理のない範囲で)入るようにしています。チームごとの取り組みを知れますし、困り事にあえて首を突っこむことで普段関わる機会が少ない人との関係を作れたりもします。

どの程度の効果があるかは分かりませんが・・「よく知らない人」から「あちこちのチャンネルで見かける人」と周りから思われることで、自分に関わる精神的ハードルを下げられたら良いなと思っています。

まとめ

長々と書きましたが、「仕事以外の会話は無駄じゃない」というのが現時点での結論です。

僕がやっているプロダクト開発のように、変化が目まぐるしく、選択を頻繁に迫られる仕事は多く存在します。そこで戦い続けるためには、互いの意見を忌憚なく言い合えるチームが必要です。そのためには、物理的な出社が当然だった時代とは異なったやり方で人間同士の関係性を築く必要があるのだと考えています。