この記事はコネヒト Advent Calendar 2020 2日目の記事です。
O’Reilly(以下、オライリー)のサブスクリプションに契約するとオライリーの技術書が読み放題になるので、今回はその話をします。
概要
Safari Books Onlineという名称で提供されているデジタルライブラリサービスです。サービス名が紛らわしいんですが、SafariはブラウザのSafariとは関係なく、運営会社の名前です。
閲覧可能なのは本だけではなく、UdemyやUdacityで提供されている動画教材も豊富にあります。ただし、全てのコンテンツが英語なので、動画コンテンツの学習コストは高めかもしれません。
実際に読める本
オライリー本は全部あるんじゃないかと思える程度のラインナップなので、エンジニア界隈で話題になる本は見つかるはずです。僕が実際に目を通した本をいくつか挙げていきます。
Refactoring: Improving the Design of Existing Code
マーチン・ファウラーのリファクタリング本の第二版です。
第一版はJavaのコードがベースになった内容でしたが、第二版ではJavaScriptのコードがベースになっており、2019年12月には日本語版も出版されています。余談ですが、僕が原著を読み終わった直後に日本語版の発売が発表されて愕然とした記憶があります。
Clean Architecture
今日(2020/12/01)時点で何故かAmazonの紙在庫がなくなっていることでお馴染みの本です。これまた余談ですが、この記事で紹介しているサブスクリプションを知る前に原著を輸入しております。もっと早く知りたかった。
Escaping the Build Trap
「プロダクトマネジメント」という名前で出版で日本語訳が発売されています。現在進行系で会社で読書会をやっているので、読書会向けに買った日本語版と読み比べたりしています。
Programming PHP, 4th Edition
この本は日本語訳が出ていないので、サブスクリプションで読めるのは非常に助かってます。紙媒体も持っているんですが、検索したい時はやはり電子書籍が便利です。
課金前に考慮したい点
個人的に気にした箇所をここで書いておきます。 クレジットカード登録不要のお試し期間が10日間あるので、使い勝手は実際に試してもらうのが良いと思います。
料金はやや高め
Online Learning Platform Pricing - O'Reilly Media
- 個人利用
- $49 / month
- $499 / year
高めの技術書を月に1冊買える程度の料金がかかります。オライリーの本を読み放題であることを考えれば高いとは感じないかもしれないですが、そこは人それぞれです。 使用頻度が下がっているのに自動更新されてしまう事態を避けるため、年間契約の場合は自動更新をOFFにしておくのがオススメです。
サブスクリプションをおまけでもらう
詳細は省きますが、年会費99$でサブスクリプション権をもらうことも可能です。
英語と向き合う気力
結論から言うと、書籍ならなんとかなりますが、動画はハードモードです。
電子辞書やDeepLを併用すれば、時間はかかりますが読めます。文学小説と違って、古典的な単語もほとんど出てきませんし、サンプルコードを読めば筆者の主張を汲み取りやすい場合も多いです。とはいえ、一気に読もうとすると疲弊してしまうので、小分けにすると読書を継続しやすいです。
一方、動画は字幕すら出ないので難易度が高いです。 聞き取りやすい英語であればまだ良いですが、講師の人が早口だと秒で心が折れます。「とりあえず、サンプルコード見せてくれ!」ってなります。
オフライン保存に制限がある
オンライン図書館みたいなサービスなので当然といえば当然なのですが、書籍を無制限にダウンロードしておくことはできません。専用のアプリケーションを使っても、無制限なダウンロードはできないようです。
なので、事前にダウンロードしておいてからオフラインで読書することを想定している人は注意が必要です。
まとめ
値段はそこまで安くないですし、英語を読むのは大変ではありますが、オライリーの技術書の読み放題が非常に魅力的なのは事実です。
- 英語を読むのが苦ではない。
- 年会費の元が取れるペースで技術書を買っている。
- 読みたい本の日本語訳を待ちきれない!
これらに当てはまる人は、サブスクリプション契約を検討してみるのがおすすめです。